| 07/02 | |
第一章:二人の日々 |
僕は、いつから夢を見ていたのだろう―――
(ミーンミンミン・・・)
「暑い・・・。
親父が死んでからそろそろ一年か・・・。
会社と道場だけ残して逝っちまいやがって・・・。」
あの強くてたくましかった親父が死んだなんて、いまだに信じられない。
他に肉親もいなかったので、親父の会社も剣道場も全て任された。
まだ執事さんに頼りっきりだが、高校に行きながらの生活にも大分慣れた。
「ただいま〜。」
「あ、お帰りなさい。遅かったです。」
もっとも、妃優がこうして家事をしてくれているから今の生活が成り立っているわけだが。
「会議が長くなってさ・・・。先にお風呂はいるよ。」
「じゃあ、食事は準備しておきます。」
「うん、お願い。」
入浴を済ませると、食卓には二人分の食事が並んでいた。
「これ、課題のプリントです。今日は会議で早退されましたので・・・。」
「ありがとう。答えを書いてから渡して欲しかったよ。」
「課題の意味がないじゃないですか・・・。」
食事を終え、課題を片つける。
会社の仕事は執事さんがやってくれるからマシかもしれない。
「きゃぁーー!」
「!?」
妃優の部屋からだ!
駆けつけると、うろたえて助けを求めてくる。
「く、く・・・」
見ると明らかにデカイ蜘蛛が白い壁を支配していた。
18歳にもなって蜘蛛で悲鳴を上げるのだろうか、この子は?
「いや、怖がりすぎだから。」
駆除し終えて部屋に戻ろうとすると、半べその妃優がついてくる。
「怖いから空君の部屋で寝かせてください。」
「君は自分の年が分かっているのかい?」
「昔は一緒に寝てたじゃないですか!」
突拍子もないことを言い出す・・・。
泣いていたと思ったら、今度は怒り出す。
「わ、わかった。ただし、布団持ってきて床で寝なさい。」
「ベッドがいいです。」
「ならん、ベッドは譲れぬ。」
「むぅ・・・。」
時に昔話を、時に今後の話をしながら僕らは眠りに落ちていった。
(ミーンミンミン・・・)
「暑い・・・。
親父が死んでからそろそろ一年か・・・。
会社と道場だけ残して逝っちまいやがって・・・。」
あの強くてたくましかった親父が死んだなんて、いまだに信じられない。
他に肉親もいなかったので、親父の会社も剣道場も全て任された。
まだ執事さんに頼りっきりだが、高校に行きながらの生活にも大分慣れた。
「ただいま〜。」
「あ、お帰りなさい。遅かったです。」
もっとも、妃優がこうして家事をしてくれているから今の生活が成り立っているわけだが。
「会議が長くなってさ・・・。先にお風呂はいるよ。」
「じゃあ、食事は準備しておきます。」
「うん、お願い。」
入浴を済ませると、食卓には二人分の食事が並んでいた。
「これ、課題のプリントです。今日は会議で早退されましたので・・・。」
「ありがとう。答えを書いてから渡して欲しかったよ。」
「課題の意味がないじゃないですか・・・。」
食事を終え、課題を片つける。
会社の仕事は執事さんがやってくれるからマシかもしれない。
「きゃぁーー!」
「!?」
妃優の部屋からだ!
駆けつけると、うろたえて助けを求めてくる。
「く、く・・・」
見ると明らかにデカイ蜘蛛が白い壁を支配していた。
18歳にもなって蜘蛛で悲鳴を上げるのだろうか、この子は?
「いや、怖がりすぎだから。」
駆除し終えて部屋に戻ろうとすると、半べその妃優がついてくる。
「怖いから空君の部屋で寝かせてください。」
「君は自分の年が分かっているのかい?」
「昔は一緒に寝てたじゃないですか!」
突拍子もないことを言い出す・・・。
泣いていたと思ったら、今度は怒り出す。
「わ、わかった。ただし、布団持ってきて床で寝なさい。」
「ベッドがいいです。」
「ならん、ベッドは譲れぬ。」
「むぅ・・・。」
時に昔話を、時に今後の話をしながら僕らは眠りに落ちていった。